レコ買い初め 2018 | 13:00 |
新年になっても、カレンダーの年が2017から2018に変わる以外、特にどうということも無い。
昨日(12/31)と今日(1/1)で何が変わるというのか。
意味が分からない。
娘がそんなことをいう齢になった。
高校1年生である。
まあ、その気持ち分からないでもない。
とはいえ、新年で気持ちもどこかあらたまるではないか。
つまりリセット。
今年最初のレコードは何が見つかるかな? なんてことを楽しみにレコード屋さんに新たな気持ちで向かうのだ。
2018年はいったいどんなレコードとの出会いが待っているのだろう、と。
暇をもてあましてる息子と一緒に渋谷へ。
息子(中2)は自転車のショップへ、私はレコード屋へ。
新年最初のレコード探し、「レコ買い初め」である。
買ったのは「処女航海」だった。
新年にふさわしいタイトルといえなくもない。
2018年という海に漕ぎ出すためのレコード。
Herbie Hancock "Maiden Voyage" (BLUE NOTE BST-84195)
思い返せば「処女航海」、2016年の夏に買い換えた。
それまでは、20年前に買った国内盤を聴き続けてきた。
2016年の夏に入手したのは「ヴァンゲルダー刻印入りの音符ラベル」だった。
オリジナルUS初回盤は、近年いよいよ高騰しているようであり、手にすることはないだろうとほぼあきらめている。
しかし、「オリジナル盤を夢見ることは自由だ」と自分に言い聞かせながら、この印象的なグリーンのジャケットを店頭で見かけるたび、検盤を続けている。
オリジナルUS初回盤のセンターレーベルは「NY」。
検盤のたび店員さんに「キャンセル」を伝えることになるのだが、今回は違った。
レコード棚で見た時から、このレコードには「ピン」と来るものがあった。
値札には、盤の状態と値段が書かれているのみ。
ジャケットは「リバティ」、ステレオ盤。
ピンときたのは、紙質だろうか、持った重量だろうか、あるいはその両方だろうか。
もちろん検盤する前からオリジナルUS初回盤でないことは分かっていた。
では、私は何を期待しているのか?
見せてもらってまずビビットきたのが「内袋」。
「27 YEARS BLUE NOTE」。
ブルーノートのオリジナル内袋である。
良い予感がするではないか。
続いて盤を手にし、センターレーベルをチェック。
A面は「リバティ」で盤質も悪くない。
ひっくり返したB面は「NY」だった!
ラッキー。
もちろん両面「VAN GELDER」刻印入り。
つまりは、半分「オリジナルUS初回ステレオ盤」(笑)。
どうして表裏でセンターレーベルが異なるレコードが存在するのか?
「処女航海」のリリースは、1965年。
センターレーベルの表記が「NY」から「リバティー」に変わったのが1966年といわれている。
ブルーノートレコードの場合、センターレーベルの変更にあたっては「NY」の在庫がなくなったらものから順次「リバティー」に変更されていったようだ。
おそらくはミスプリントなどによって表裏の在庫数に違いが生じ、その結果、表裏でセンターレーベルの異なる盤が出来ることになったのだろう。
2018年、さい先の良い「レコ買い初め」となった。
遅まきながら、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくおねがいいたします。
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