割れたレコード見たことある人、手をあげて | 09:00 |
レコードは割れる。
知識では知っていても、実際に割れたレコードを見る機会はあまりないのではないか。
SPレコードの時代、レコードは簡単に割れたらしいが、LPはめったに割れない。
EPやシングル盤も簡単には割れない。
私も何度か床に落としたはあるが割ったことはまだない。
レコードの材料が、シェラック(SP)からポリ塩化ビニール(LPなど)に変わり、割れにくくなったのだ。
1940年代に起きた技術革新である。
ポリ塩化ビニール製のレコードが出始めたころの盤をみると、センターレーベル部分に「UNBREAKABLE」などと書かれている。
割れないことがLPのセールスポイントだったことが分かる。
「レコードが擦り切れる」という言い方がある。
これも、SP時代の名残りの言葉だろう。
SPは割れやすく同時にすり減りやすい素材だった。
蓄音機のレコード針は、鋼鉄製が多く用いられていた。
なるほど、擦り切れるわけだ。
LPは簡単には擦り減らない。
もし擦り減ったならば、レコード針のコンディションを疑ったほうがよいかもしれない。
「レコードが擦り切れるくらい聴く」という比喩表現にとどめておいたほうが良い。
私の手元に割れたレコードが1枚ある。
海外のネットオークションで落札したものだ。
いつ届くかと心待ちにして、届いてみたら割れていた。
セラーに連絡すると、ただちに返金してくれた。
不幸中の幸いである。
さらに、送り返さなくて良いそちらで処分してくれ、とのこと。
捨てるのもしのびなく、そのままになった。
THELONIOUS MONK ORCHESTRA at Town Hall (RIVERSIDE RLP1138)
そんな風に手に入れたのが、およそ10年前。
このレコードを聴いたことはなかった。
ふと、割れたレコードでも、割れていない部分は聴ける、ということに思い至った。
このレコードだと、両面2曲目くらいからはなんとか聴くことができる。
入手10年目の「セロニアスモンクアットタウンホール」。
ようやくである。
思ったより良いレコードじゃないか、という感想。
実はこのレコードの内容にはあまり期待していなかったのだ。
同時に落札した他のレコードが本命であって、これは同じくらいの送料を払うならというおまけ盤だったのだ。
そのうちOJC盤で買い直そうか。
今年2017年はセロニアス・モンク生誕100周年とのこと。
とはいえあと3日を残すのみ(笑)
さてみなさま、今年もあとわずか。
良いお年を!
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珈琲が呼ぶ | 08:00 |
【めったにしない宣伝です】
— 篠原恒木 (@JJshinohara) 2017年12月23日
片岡義男さんが2年間かけて書き下ろしたエッセイ集が1/17に発売されます。352ページを貫くテーマは「珈琲」。本文と絡み合うカラー写真、コミックスもたくさん載せました。挿絵は驚きのあの方! amazonでも予約中です。どうかご贔屓に。#片岡義男 #コーヒー pic.twitter.com/GomDilwbcf
片岡さんが一冊まるごとコーヒーのエッセイ集を出すそうだ。
「待望の」である!
楽しみだ。
私の大好きな一節。
これまでも何度か引用しているが再び。
そうだ、メリークリスマス!
JUGEMテーマ:気になる書籍
ジャケットで買ったわけじゃない | 09:09 |
「ジャケ買い」とは、ジャケットの魅力だけでレコードを買うことを言う。
ジャケットを見ただけで買う気が失われるレコードのことをなんと呼ぼうか。
「ジャケ拒否」とでも言おうか。
このレコードは、ジャッキー・ロマックス「スリー」。
素晴らしい内容なのに、ジャケットで損してると思うのは私だけだろうか。
娘はこのレコードをみて「キモイ」と言った。
「キツイ」とも言った。
30センチ角のジャッキー・ロマックス顔面クローズアップは、確かに相当な迫力だ。
ジャッキー・ロマックスは、イギリス、リバプール出身。
ビートルズとはそのころからの仲。
68年、ジョージ・ハリスンのプロデュースでアップルレコードからデビュー。
その後アメリカに渡り、ワーナーと契約。
これが72年リリースの通算3枚目。
ベアズヴィル・サウンド・スタジオ録音。
プロデュースは、ジョン・サイモン。
ザ・バンドのレヴォン・ヘルムとリック・ダンコがゲスト参加。
こんな魅力的なキーワードが並ぶレコードなのに、まったく聴く気が起きなかった。
それは、ひとえにジャケットデザインのせいだ。
ジャッキー・ロマックス本人はこのジャケットデザインにどの程度関与したのだろうか。
これが本人の希望なら致し方ないが、そうでないとしたら…。
そんなレコードを今回縁あって入手することなった。
つまり、レコード屋へ行ったが他にそれほど欲しいレコードがなく、かつとても安かったということ。
プロモーション盤だし、コンディション悪くないし。
思った以上に良いレコードだった。
そして聴き込むほどに、このジャケットも悪いくないと思えてきた。
むしろ、このアルバムの音楽を正しく表現している、と感じはじめている。
気取らない、飾らない、素直な音。
スワンプやソウルミュージックからの影響を感じさせるストレートなロック。
それでいてほんの少しだけ「変」。
それを作った「俺」。
なるほど、このジャケット、悪くない。
良いジャケットってなんだろう。
難しい。
それ自体で多くの人が手にしたくなるデザイン、ということはマスに向けた商品であればとても大事なことだ。
しかしコアに向けた「作品」であるなら事情は異なる。
売りたいがために、パッケージでおもねるようでは本末転倒である。
「作品」であるならば、ジャケットにおいても、音楽の作り手の意思を正しく伝えるべきなのだ。
もっともワーナーのようなメジャーなレコード会社にとって、レコードは商品以外の何ものでもないだろうけれど。
そう考えるとこのジャケットはなかなかな傑作デザインかもしれない。
裏ジャケットは間違いなく素晴らしい。
JUGEMテーマ:No Music, No Life
ひこうき雲 | 08:50 |
これはすごいです。
わくわくです。
いつまで見られるかわかりませんが、お早めに。
<12/10 追記 すでに見られなくなってしまいました。残念ですがこちらをどうぞ。>
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