Mellow Waves | 21:04 |
JUGEMテーマ:No Music, No Life
NEW DISK, NEW SOUND | 07:07 |
新譜レコードを買った。
日頃は中古ばかりなので、新品のレコードを買うなんて、ずいぶん久しぶりのことだ。
いやいや。
久しぶりなんてものではなくて、20年、25年ぶりくらいではないか。
新譜のレコードを買う日が再びくるなんてね。
CDが登場したときに、レコードは消える運命ではなかったのか?
ソニーがレコード生産を再開するというニュースを目にした。
時代は変わるものだ。
ソニーがレコードを作る日が再びくるなんて、ねえ。
CD化を推し進めたのがソニーというのが私の印象なのだが。
さてこのレコード、FLEET FOXESの新譜である。
6年ぶりの新作なのだという。
その間、ほとんど情報がないともなれば、このまま解散してしまうのではないか?、と思われるほどの年月だ。
そう思っていたのだから、このアルバムを手にできる喜びもひとしおというものだ。
ネットで見た新譜のトレイラー映像で、いやがおうにも期待は高まっていた。
その上でのこのレコードなのだ。
届いたレコードのシュリンクラップを開けるのがためらわれてしまう。
レコードを聴くためには、シュリンクを開けないわけにはいかないし、保存用にもう一枚買う、なんて贅沢も許されない。
ああ。
封を切った瞬間、新品のレコードは、「シールド」状態から「シュリンク」状態になってしまった。
シュリンクの上には、ステッカーが貼られている。
いまのところ、このシュリンクラップをはがす勇気は無い。
なので、見開きジャケットの見開き部分を見ることができない。
レコードを取り出して驚いた。
内溝に「STERLING」と入っているではないか。
書体こそ70年代のモノとは異なるが、まごうことなき「STERLING」刻印だ。
ジャケットのクレジットを見てみれば「Mastered by GREG CALIB at STERLING SOUND, NEW YORK」とある。
「STERLING」の横には、手書きで「RKS」と刻印が入っている。
これは?
FLEET FOXESの音楽を楽しみにしていたのはもちろんなのだが、レコードの「音」には、あまり期待していなかった。
レコードは、リリースすることに意味がある、とか、ジャケットが大きいのが良い、程度でのリリースではないかと勘ぐっていた。
だからこそ、これまでぜんぜん手を出してこなかったのだ。
しかし、聴いて仰天した。
こんなレコードの音、初めてだ。
この音の良さはなんだろう。
いままでに聴いたことのない、精密なサウンドなのだ。
目の前に、3Dプリンタで作った音のジオラマが出現したようだ!
いやあ、びっくりした。
レコードの音も進化している。
これは大きな発見だ。
そろそろ届くはずの、JEFF TWEEDYのレコードがいよいよ楽しみだ。
レコード内溝の刻印も含めて、ね。
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