「IN STEREO」を二度見 | 09:06 |
滅多に行かない老舗のレコード屋さんへ行った。
ディスクユニオンへ行こうか、こちらにしようかの二択で迷ってこちらを選んだ。
いつもなら迷わずディスクユニオンなのに。
そこで引きあてたレコードはSONNY ROLLINSの「WAY OUT WEST」だった。
「WAY OUT WEST」は、大好きなレコードである。
国内盤ではじめて聴いて、もう少し良い音で聴きたくなった。
オリジナル盤を欲しかったが、とても高価なのだ。
自分で所有することはないだろうな、と思ってきた。
手軽な値段ながら音の良い、OJC盤に買い替えて聴き続けてきた。
これで十分に楽しめるのでそれ以上に高望みする理由はどこにもない、と思っていた。
老舗のレコード屋さんで手にしたその「WAY OUT WEST」は、ジャケットに「WAY OUT WEST IN STEREO」と表記されていた。
「WAY OUT WEST」ではなく、「WAY OUT WEST IN STEREO」。
オリジナル盤の世界では通常、モノラル盤に対してステレオ盤は割安になる傾向にある。
しかし、この「WAY OUT WEST」はそうならない。
「WAY OUT WEST」はコンテンポラリーレコードから発売されているのだが、オリジナルステレオ盤のみがステレオレコードという別レーベルからでている。
このステレオレコードの作品は、1950年代後半というステレオシステム黎明期に発売されたが、高音質で評価が高い。
モノラル盤より高値をつける場合もある。
「WAY OUT WEST IN STEREO」と表記されたそのレコードは格安だった。
プライスカードに書かれたコンディションは、ジャケットに少々難あり、盤質はABCのA。
あり得ない。
私は、手にした「WAY OUT WEST」を二度見した。
心臓がドキドキしてきた。
ジャケットの質感を見るかぎりオリジナル盤にしか見えない。
やばい。
この値段で盤質がA!
これは何かの間違いではないか?
ドッキリか?
私をからかっているのか?
誰かが私をハメようとしているのか??
オリジナルかどうかはセンターレーベルを確認してみないことには何とも言えない。
値段からすると再発盤の可能性も否定できない。
しかし、再発盤でこのジャケットは無かったような…?
冷静に冷静にと自分にいい聞かせる。
検盤させてもらった。
黒地に金文字のセンターレーベルだった。
まごうことなきオリジナル盤であった。
盤のコンディションも素晴らしい。
まいった。
こういうことがあるからやめられないし、こういうことを求めてレコード屋さんに足を運んでしまう、という話しである。
レジで支払いをすると「2割引セール中です」とのこと。
ラッキー(笑)
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