「雪なんて、寒いだけでぜんぜん嬉しくない。
あしもとグチャグチャで、靴の中まで濡れるし…。」
東京に雪が降った朝、娘は憂鬱そうにつぶやいた。
となりには、ちょっと嬉しそうな顔をした息子がいる。
学校で友達との雪合戦でも想像しているのだろう。
娘だって、ほんの少し前まで、明日雪が降ると聞けば、そわそわしていたのに。
娘は中2、息子は小6である。
これまでもときどきブログで「チビ達」と呼んで、ふたりのエピソードを紹介してきた。
そのチビ達は、チビ達と呼ぶのがふさわしくないほどに成長している。
娘にいたっては、雪が降ると憂鬱になるくらい十分におおきい。
身長だって160センチを超えた。
息子だって、もう声変わりの時期をすぎているのだ。
こどもっぽさは、もうほとんど残っていない。
それでも私にとって、チビ達はチビ達である。
ふたりは、いまでも十分にカワイイ。